令和元年度 茨城県西部メディカルセンター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 　292 　　　　109 　　　　　70 　　　　　85 　　　　　89 　　　　185 　　　　432 　　　　737 　　　　689 　　　　280
当院は２０１８年１０月１日開院した病院です。
患者数の指標については、２０１９年４月から２０２０年３月の期間に当院を退院した患者数は２９６８名でした。入院時点の年齢を１０歳刻みで集計しており、傾向として６０歳以上の患者さんの占める割合は７割となっており、高齢化社会が反映された年齢構成となっております。また、乳児から中学生まで地域のクリニックの紹介により小児疾病の入院治療を行っており、特に地域医療、救急医療に力を入れていれております。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
2020年3月までＤＰＣ準備病院のためＤファイルの作成がなくＤＰＣ毎の集計ができないため、指標の公表は掲載しておりません。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 2 5 7 10 4 10 1 8
大腸癌 2 4 11 10 11 10 1 8
乳癌 0 0 0 0 0 1 1 8
肺癌 0 1 0 7 6 14 1 8
肝癌 0 0 0 0 1 4 1 8
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
癌の5大癌と呼ばれている、胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんの人数を初発のＵＩＣＣ病期（ステージ）分類別、及び再発に分けて集計しました。
癌患者は徐々に増加傾向にあり、胃癌、大腸癌の症例が多くなってきております。治療方針に関しては内科、外科で協力して内視鏡、腹腔鏡下手術、開腹手術等の症例ごとに検討し、生活の質の向上を基本として最善の方法を選択しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 18 8.78 53.39
中等症 89 21.31 83.54
重症 28 27.89 84.43
超重症 12 30.83 84.33
不明 - - -
上記の重症度の成人市中肺炎治療ガイドラインによる重症度分類システム（Ａ-ＤＲＯＰスコア）を用いております。
成人市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことを指し、食べ物の誤嚥による肺炎やインフルエンザなどのウイルスによる肺炎はこの中に含まれません。
当院では中等症の患者さんが最も多く、次いで重症の順となっております。中等症以上はいずれも平均年齢80歳以上の高齢者となっており、平均年齢が高くなるにつれ、重症度も高くなっております。

※10症例未満の場合、-（ハイフン）で表示しております。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 29 29.45 79.31 10
その他 10 28.30 78.90 4
当院は脳神経外科がないため、症例数としては少人数となっております。
上記症例については、ＩＣＤ-１０（国際疾患分類）に基づいた脳梗塞の分類です。当院においては、発症して３日以内が多く、軽症の場合は３日を超えて受診しております。急性期治療を終えた患者様で治療後安定されリハビリが必要な方は、地域連携室を通し回復期のある近隣の病院への転院等の退院支援を行っております。
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
ｋ610-3 内シャント又は外シャント設置術 　　　　　23 　　　　6.74 　　　　9.00 　　　　4.35 　　　73.30
ｋ654 内視鏡的消化管止血術 　　　　　12 　　　　1.50 　　　17.83 　　　　0.00 　　　70.83
ｋ688 内視鏡的胆道ステント留置術 　　　　　　7 　　　　4.14 　　　19.00 　　　　0.00 　　　77.43
ｋ7212 内視鏡的大腸粘膜切除術（長径2㎝以上） 　　　　　　7 　　　　3.29 　　　　3.86 　　　　0.00 　　　73.29
ｋ7211 内視鏡的大腸粘膜切除術（長2㎝未満） 　　　　　　5 　　　　9.00 　　　　6.60 　　　　0.00 　　　70.40
内科において最も多くなっている手術は、慢性腎不全の患者さんに対して行う透析治療のための内シャント（人工血管を用いた動静脈瘻）増設術です。
2位からは内視鏡の手術となっております。消化管に異常が認められた場合、医師の指示のもと胃や大腸の内視鏡検査を行います。その結果、出血やポリープを認めた場合は、止血やポリープの切除術を行います。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
ｋ6335 鼠経ヘルニア手術 42 0.98 1.26 0.00 70.76
ｋ672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 38 2.39 4.26 0.00 60.11
ｋ718-21 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの） 35 0.46 2.94 2.86 32.37
ｋ634 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術（両側） 21 1.29 1.71 0.00 65.29
ｋ718-22 腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴うもの） 17 0.65 7.41 0.00 43.88
外科において最も多くなっている手術は、鼠経ヘルニアです。腹壁の穴から臓器が飛び出した状態をいい、外科疾患の中で頻度の高いものです。ヘルニアにおいては自然に治ることなく、治療は手術療法が原則となります。
次に、胆石症や胆嚢炎に対して腹腔鏡で行う胆嚢摘出術や虫垂炎に対して腹腔鏡で行われる虫垂炎手術です。従来の開腹手術では得られない、傷の痛みや小さな傷での治療が可能となっております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
ｋ0461 骨折観血的手術（肩甲骨、上腕、大腿） 　　　　　71 　　　　1.52 　　　33.58 　　　15.15 　　　80.98
ｋ0821 人工関節置換術（肩、股、膝） 　　　　　60 　　　　2.05 　　　32.47 　　　　3.51 　　　68.32
ｋ0462 人工骨頭挿入術（肩、股） 　　　　　24 　　　　1.74 　　　36.26 　　　15.79 　　　86.63
ｋ0811 骨折観血的手術（前腕、下腿、手舟状骨） 　　　　　20 　　　　2.11 　　　31.37 　　　15.79 　　　64.79
ｋ1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（後方又は後側方固定） 　　　　　11 　　　　9.70 　　　29.80 　　　20.00 　　　74.50
当院の退院の年齢構成をみるように高齢化が進んでおり、自宅で転倒された方や近隣の診療所より紹介される大腿骨骨折の患者さんが増加しております。また、脊椎・膝・股関節症末期で歩行障害が進行している患者さん多くみられ、人工関節置換術による治療や人工骨頭挿入術の治療を実施ております。
術後は在宅や施設に戻るためリハビリテーションが必要な場合には回復期、地域包括ケア病棟に移りリハビリテーションを続けながら退院支援、調整を行っております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
Ｋ2191 眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法） 　　　　　　5 　　　　0.00 　　　　1.40 　　　　0.00 　　　72.40
ｋ0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径６㎝以上12cm未満） 　　　　　　4 　　　　0.00 　　　　1.50 　　　　0.00 　　　43.75
ｋ2172 眼瞼内反症手術（皮膚切開法） 　　　　　　4 　　　　0.00 　　　　1.00 　　　　0.00 　　　71.25
ｋ0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径2㎝以上4cm未満） 　　　　　　3 　　　　0.00 　　　　1.00 　　　　0.00 　　　83.33
ｋ0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径4㎝以上） 　　　　　　3 　　　　0.00 　　　　1.00 　　　　0.00 　　　58.00
形成外科で最も多く行っている手術は、眼瞼下垂に対するものです。眼瞼挙筋前転法とは、働きの悪くなった弛緩緩した筋肉を短縮して固定し直す方法です。
その他皮膚や皮下の良性腫瘍に対する手術や、体表に係る疾患に幅広く対応しております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
ｋ2821ロ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの） 　　　　383 　　　　0.02 　　　　1.00 　　　　0.28 　　　75.19
ｋ2801 硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含む） 　　　　　　6 　　　　0.83 　　　　3.50 　　　　0.00 　　　72.50
k2821イ 水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（縫着レンズを挿入するもの） 　　　　　　1 　　　　0.00 　　　　1.00 　　　　0.00 　　　69.00
ｋ2822 水晶体再建術（眼内レンズを挿入しない場合） 　　　　　　1 　　　　0.00 　　　　1.00 　　　　0.00 　　　78.00
眼科では患者さんの症状や疾患に応じて専門医師による医療提供を行っております。
眼科の手術で最も多いのは、白内障に対する水晶体再建術で眼内レンズの挿入を行います。
また、硝子体茎顕微鏡下離断術も実施ており、経験豊富な手術実績を持つ医師が担当いたします。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 　　　　　　１ 　　　　0.03
異なる 　　　　　　3 　　　　0.10
180010 敗血症 同一 　　　　　　7 　　　　0.24
異なる 　　　　　　7 　　　　0.24
180035 その他の真菌感染症 同一 　　　　　　1 　　　　0.03
異なる 　　　　　　0 　　　　0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 　　　　　　6 　　　　0.20
異なる 　　　　　　0 　　　　0.00
播種性血管内凝固症候群（DIC)とは、様々な重症の原疾患の急激な悪化により、血栓による臓器不全とともに過度の出血の増加をきたした状態をいいます。
当院のDICの症例は、入院契機と異なる何らかの影響で入院後発症し治療を開始したものが多いようです。
また、敗血症とは感染に起因し全身に炎症性反応をきたした状態をいい、当院の敗血症及び真菌感染症の症例は少ないですが、「同一」のものと「異なる」ものがほぼ同等です。

それぞれの疾患が入院のきっかけとなったものは、「同一」、何らかの影響で入院後に発症した場合など「異なる」として表示されております。
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